会員制レストランが生み出す化学反応
〜食・人・空間が掛け算で広がる“第二の自分の場所”〜
静岡と東京、それぞれの場所で活躍する若手経営者たちが、当店で再会。
美味しい料理と温かい空間が、偶然の出会いを特別な縁に変えていく。
感性と人との繋がりが交差する“第二の自分の場所”。——そんな化学反応のような出会いを、語っていただきました。
当店の第一印象
〜東京を感じさせない、秘密基地のような感覚〜
B/僕は妻の紹介で知ったんですよ。最初は、打ち合わせの帰りにたまたま立ち寄ったんですけど、正直、外観からは全然期待してなかったんです(笑)。
A/ああ、わかります。あの年季の入ったビルの感じね。でも中に入った瞬間、「うわ、ここ本当に東京?」って空気が変わりますよね。
B/そうそう。静かで、でもちゃんと温かくて、ちょっと秘密基地みたいな感じ。初めて来たとき、“なんか特別な場所に来たな”って思ったのを覚えてます。
名刺交換会じゃない。もっと自然で、心地よい繋がりがある
A/たまにこのお店が主催のイベントに参加しているんですけど、他の経営者交流会って、どこか“見栄の張り合い”みたいな空気があるじゃないですか。でもここは、いい意味で“どうでもいい”。みんな肩の力が抜けていて、自然体で話せるのが嬉しいですね。
B/それ、すごくわかる。僕も普段は割と引きこもって仕事してるから、ここに来ると空気が変わるんですよ。「あ、自分も経営者としてこの輪の中にいるんだ」って実感できる。刺激と安心の両方があるんですよね。
A/僕にとっては、“自分のために来る場所”って感覚が強いかな。仕事で頑張った自分へのご褒美というか、美味しいもの食べて、気のいい人と話して、リセットされる感じがある。
B/あー、それめちゃくちゃわかる。ガソリン補給みたいな感じ。気づいたら、次いつ行こうかなってスケジュール見ちゃう(笑)
この場所がきっかけで、人生が少しずつ動き出す
—ここでの出会いが、何か新しいプロジェクトやつながりにつながったことってありますか?
A/ありますよ。ジムの顧客になってくれた方もいるし、AIに詳しい人と繋がって、最近ではビジネスのヒントももらってる。ここに来ると、今の自分にとって“必要な出会い”が自然と現れるんですよね。
B/僕もこの場所がなかったら会えなかった人、たくさんいますよ。業種も年齢も違う人たちと、利害関係抜きで会話ができる。それがじわじわと人生に効いてくるんですよね。
A/利害じゃなくて、“共感”で繋がるからこそ強いのかもしれないですね。あと、この空間が不思議と人をオープンにする感じがあって、いつの間にか深い話になってることも多い(笑)
B/それ、あるある(笑)。何気ない会話が、気づいたら自分の価値観を揺さぶるようなテーマになってたりして。普通の飲み会じゃそうはならないですよね。
自分にとって、ここは“第二の拠点”。そして、帰ってこられる場所
——どんな風にこのレストランを“自分の場所”として使っているんですか?
A/僕にとっては東京の“拠点”ですね。静岡から来るときは、だいたいここが集合場所。スタッフのみなさんも顔を覚えてくれてるし、「おかえり」って言われてる感じがするんですよね。
B/それ、まさに“第二の自分の店”ですね。料理も毎回違ってて、でも「この前ウニ好きって言ってたよね?」ってちゃんと覚えてくれてるのがすごい。レストランってより、もはや“関係性の場所”だと思ってます。
A/番組でシェフの特集とか見ると、「あ、この人知ってる」とか、メニューのうんちくを聞いたりして食に対する解像度も上がるというか。ここに来てから、日常の味わい方が変わった気がします。
一言で言うなら?——ここは、化学反応が起きる場所
A/「化学反応が起きる場所」。美味しい料理、素敵な人、落ち着いた空間。その3つが揃ってるからこそ、何かが生まれる気がするんです。どれかひとつでも欠けたら、ここじゃなくなる。
B/確かに。単に“上質”って言葉だけでは足りないんですよね。いろんな要素が偶然のように重なって、それが自分にとって価値になっていく。そんな場所、なかなかないです。
A/ここに来ると、「ああ、こういう人たちの中で過ごしてる自分も、悪くないな」って思えるんです。そんな風に、自分を少しだけ肯定できる時間って、大人になるとすごく大事ですよね。